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性行為と新型コロナウイルス感染症


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界で猛威をふるう中、日本国内の感染もじわじわと拡がってきています。


感染経路は飛沫感染と接触感染とされており、「手を洗いましょう」、「せきがある時はマスクをしましょう」とその予防法が各所で言われています。

さて、「セックス(性行為)」についてはどうでしょうか。

「そりゃうつっちゃうでしょ、コロナ」と思う方もいれば、「行為によっては大丈夫なのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
間違いなく言えるのは、「初めて会ったような、素性のわからない人との性行為は控える」ということだと思います。

 

性感染症の感染経路


まず、セックス中に起こる感染経路は、「経口感染」、「糞口感染」、「血液感染」の3種類です。

ここで、「あれ?飛沫感染とか接触感染はないの?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。そもそも飛沫感染や接触感染は、病院内での感染経路をあらわしています。今回のコロナの事例でも、その表現が多用されています。
しかし、一般の生活の中では、実は「経口感染」、「糞口感染」、「血液感染」といったもののほうが身近かもしれません。

経口感染を知る


まず経口感染ですが、これは上記の飛沫感染と接触感染も含まれた表現といってもいいかもしれません。自分の口から細菌やウイルスが入ってきて感染してしまうという感染経路です。この経路をたどってしまう行為は、キス、クンニリングス、フェラチオなどになります。

糞口感染を知る


糞口感染は、読んで字のごとく、便が口の中に入ることにより、便の中に入っていたウイルスや細菌が体内に入ることをいいます。この経路をたどってしまう行為は、リミング(アナルをなめる)で主に起こってしまいます。

 

血液感染を知る


血液感染は、血液を介して感染してしまう経路ですが、何も血液だけではなく、精液の交換でも感染してしまいます。HIV感染症はこの経路です。この経路をたどってしまう行為は、セックス、アナルセックスなどになります。

さて、「新型コロナウイルスはセックスでうつるのか?」という疑問の一つの参考となりそうな論文がでてきました。
”Clinical features and sexual transmission potential of SARS-CoV-2 infected female patients: a descriptive study in Wuhan, China”

原文を読む(クリック)


上記の論文で、武漢で新型コロナウイルスに感染し、重症化した女性35例について研究したものです。

その結果、「42.9%で相手に感染させていた」ということです。腟と肛門のPCR検査も行ったところ、肛門から1例のみコロナウイルスの検出があったとのことです。腟からはウイルスの検出がありませんでした。

このことから、女性から男性に性行為で感染させる、という証拠はみつからなかったものの、「濃厚接触であるセックス」では、パートナーに感染させる確率は今のところ42.9%、という結論です。

今のところ、どの経路で感染を起こすかは確定はできていませんが、上記の論文からも経口感染(飛沫感染含む)であることは確率が高そうです。どの経路を考えても、濃厚接触にあたると思いますので、体調がすぐれない時、微熱がある時、咳がある時、などはこの時期は性行為を控えるのが良いと思います。

 

性感染症などのご相談は品川区五反田にある当院にご相談ください。保険適用*・自費診療、それぞれご用意がございます。

*自覚症状がある方

 

性行為と新型コロナウイルス感染症2の記事はこちら(クリック)


当院ではオンライン診療も行っております。

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佐藤 昭裕
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 -著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(20年7月15日発売予定)