「予防と言えばコンドーム!」という人が多いと思いますが、
実はコンドームだけではありません。
他にもたくさんできることがあります。
性病の予防は、①SEXの前、②SEX中、③SEX後に分けることが出来ます。
ここでは、SEX中にできる性病予防についてお話をします。
男性コンドームの使用
日本で販売されているコンドームには
ラテックス製とポリウレタン製があり、
どちらも効果に差はありません。
装着時期:膣・肛門に挿入する場合だけでなく、
オーラルセックス(フェラチオ)の時も装着すべきです。
挿入時より前から装着するようにしましょう。
正しい装着法:
1.コンドームの使用期限が切れていないか確認する
2.熱や摩擦があるところには保存しない
3.爪で傷つけてしまうことがないように、爪は短くしておく
4.コンドーム先端の精液溜まりを軽くつまみ空気を抜く
5.勃起したらすぐにペニスにかぶせる
6.ペニスの根本にたるんだ皮膚が残らないようにしっかり被せる
脱落防止:装着したコンドームがセックスの最中にとれてしまわないように、
ペニスの根本でしっかりと保持するようにしましょう。
精後もペニスが小さくなってしまう前に、
速やかに陰茎の根本で保持して抜去するようにしましょう。
潤滑剤(ローション)の使用
ローションと呼ばれるもので、
膣や肛門への挿入時に抵抗を減らすために利用します。
円滑に挿入ができるようになるため、
挿入される側の痛みを減らすだけでなく、
抵抗が減ることから粘膜が切れてしまったり、
出血してしまうリスクを減少させます。
そのことから性病にかかるリスクも減らすことができます。
また、水ベースの潤滑剤に比べ、
オイル(ベビーオイルやラブオイル)などを潤滑剤として使用すると、
コンドームが破けてしまいますので、使用は避けるべきです。
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佐藤 昭裕
院長 : KARADA内科クリニック
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。
総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。
東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(20年7月15日発売予定)

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