性病を感染症科で受診する大切さ(性病は何科で受診すべきか)

公開:2019.10.11 /
更新:2022.12.28
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性病を感染症科で受診する大切さ(性病は何科で受診すべきか)

KARADA内科クリニック院長の佐藤です。

当院は内科、感染症内科を標榜しているクリニックです。

「性感染症(以下性病)」と聞くと、「性病専門」と謳っているクリニックや、泌尿器科・皮膚科へ行かれる方が多いかもしれません。

もしくは、性感染症(性病)は何科にかかるべきか分からないという方も多いと思います。

そして、「感染症科」と聞いてもあまりピンとくる方は多くないと思います。

日本では現在、感染症科は大学病院などの大病院では増えてきている診療科で、感染症専門医は細菌やウイルスなどが引き起こす病気の専門家です。

しかし、まだまだ感染症専門医の数は足りておらず、クリニックに感染症医がいるところは非常に稀です。

ここで、大事なことをお伝えしておきたいと思います。

「性病は感染症専門医にかかるべき」と考えます。

感染症専門医は皮膚科や泌尿器科、婦人科の相談窓口

私は2019年まで大学病院で働いていました。

感染症科の外来をそこでやっておりましたが、皮膚科や泌尿器科、婦人科の先生方が診断・治療に迷った時には、私たちの外来に患者さんをご紹介いただいていました。

皮膚科や泌尿器科、婦人科は、非常に対象疾患が広く、皮膚がんや膀胱がん、子宮がんなどの手術もされており、性病をメインで診られている先生はごくごく少数だと思います。

診断だけでなく、治療も感染症専門医にお任せいただくのがベストと考えます。

性病だけでなく、内科的観点からも診察と治療ができます

例えば「のどが痛い」という症状があったとして、その原因が性病によるものなのか、それともただの風邪症状によるものなのか不安を感じることがあると思います。


風邪かな?と思ったら内科、性病かな?と思ったら性病クリニックの両方に受診する必要があります。


しかし、当院は内科でもあり、感染症科でもありますので、同時に検査・治療をまとめて行うことが可能です。


その症状の原因が、風邪なのか、性病なのか、もしくはほかの感染症なのか、当院にお越しいただければまとめて拝聴し検査・治療を行わせていただきますので無駄な検査をせず、必要な検査と治療をお受けいただく事ができます。

HIVの診断・検査・治療も専門です

また、大学ではHIV感染症の治療についても、数多くの患者さんの治療にあたっていました。

HIV感染症を診断してくれるクリニックは数多くありますが、診断後に治療まで可能なクリニックは非常に少ないです。

治療のことまでしっかりご説明いたしますので、不安のある方は是非ご相談ください。

性病は人に相談するのがはずかしいものだと思います。

検査に来る、という勇気もいると思います。

当院はKARADA内科クリニックという名前で、内科をベースにしていますので、万が一知り合いに院内で会ってしまっても、他の内科的な病気でかかっていると思われやすいので、心配はいりません。

待合室も複数あり、個室も用意しております。

「こんなこと聞いたら恥ずかしいかな」、「誰にも聞けないで悩んでいる」ということがあれば、遠慮せず、どしどし診察室内で聞いて、解決してください。

みなさん同じような内容で悩んでいるものです。

性病は感染症専門医にお任せください。

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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