- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
ヘルペス、と聞くと、どこに感染・発症するのを思い浮かべるでしょうか?くちびる?陰部?ひとそれぞれ思い浮かべる場所は異なると思います。
ヘルペスとは、単純ヘルペス(HSV)というウイルスによって起こる疾患です。
多くの方は子供のうちに感染し、症状も何もないまま体に単純ヘルペスウイルスが潜み続けます。
そして疲れがたまったときや、寝不足の時などにくちびるのまわりや、性器に症状がでてしまうのです。
症状は水ぶくれのようなもの(水疱)ができて、ピリピリした痛みや、時には激痛となります。
その後水疱がわれて、治っていく過程となります。 そもそも単純ヘルペスウイルスは、HSV-1とHSV-2が存在します。
教科書的には、HSV-1がくちびるのまわりや口の中に存在し、「口唇ヘルペス」と言われる病態を引き起こし、HSV-2が陰茎や膣に存在し、「性器ヘルペス」を引き起こす、とされてきました。
しかし、最近ではその原則は崩れており、HSV-1が性器に、HSV-2が口唇に水疱をつくることもよくあります。
なぜ、ヘルペスが好んで住む場所が変わってきたか、それは性行為の内容が時代によって変わってきたことが理由の一つとされています。 フェラチオやクンニリングスのような「オーラルセックス」が性行為のなかで、「ごく普通の事」となったため、もともと口の周りにいたHSV-1が性器へ、もともと性器にいたHSV-2が口の周りへ「お引越し」したということです。
本当に昔の人々がオーラルセックスをしていなかったかはよくわかりませんが、性行為の多様化に伴い、性感染症を引き起こすウイルスも居場所を変えたりするようです。
ヘルペスの診断・治療でお困りの方は、当院までお越しください。