マイコプラズマ・ジェニタリウム/トリコモナスの保険適用について

公開:2022.09.29 /
更新:2023.01.04
メディア情報

マイコプラズマ・ジェニタリウム/トリコモナスの保険適用について

KARADA内科クリニック五反田・渋谷では、2022年10月1日より「マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)/トリコモナス」のPCR検査を保険診療(3割負担の保険適用)で開始いたします。

今まで自費診療のみで高額な検査となっていたマイコプラズマの検査ですが、2,000円~3,000円程と安く検査ができる選択肢ができました。

ただし、今回保険適用で検査ができるようになったのはマイコ・ウレアのうち「マイコプラズマ・ジェニタリウム」だけとなっています。

「マイコプラズマ・ジェニタリウム」以外を調べたい場合や、自覚症状のない方は、これまで通りの自費診療となりますので、ご事情に沿って当院では効率的な診療をご提案させて頂きます。

  病名 保険診療
3割負担
自費診療
マイコプラズマ  ジェニタリウム
ホミニス ×
ウレアプラズマ  パルバム ×
ウレアリティカム ×
トリコモナス

保険適用開始の経緯

2022年7月より保険診療内で検査ができるようになっていましたが、日本性感染症学会より9月20日に診療の流れについての提言が発表されましたので、当院でも保険診療を開始することとなりました。

日本性感染症学会の発表はこちら

保険適用で検査を行うためには、厚労省より下記のように指導をされております。

「腟トリコモナス核酸及びマイコプラズマ・ジェニタリウム同時核酸検出は、リアルタイム PCR 法により、腟トリコモナス感染症を疑う患者であって、鏡検が陰性又は実施できないもの又はマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症を疑う患者に対して治療法選択のために実施した場合及び腟トリコモナス感染症又はマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の患者に対して治療効果判定のために実施した場合に算定する。」

該当の記事はこちら

上記性感染症学会、厚生労働省の提言・指導を鑑みて、当院では下記のような方に検査を保険診療で行うようにいたしました。あくまでも検査目安ですので、実際に保険適用で検査ができるかは医師の判断となります。

当院で行うマイコプラズマの診療方針

対象検体

尿もしくは膣ぬぐい(咽頭の検査はできません)

女性

  1. 膣トリコモナス症を疑う症状があるが、鏡検(一般的なトリコモナス症の検査)では陰性だった方
  2. 子宮頚管炎の症状(おりものの増加や、におい・色の変化、性交時痛、かゆみなど)があるにもかかわらず、淋菌やクラミジアの検査がが陰性であり、トリコモナス症やマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症が疑われる方

男性

尿道炎の症状(排尿時痛、尿道のかゆみ、尿道から膿がでるなど)があるにもかかわらず、淋菌やクラミジア、トリコモナスの検査がが陰性であり、トリコモナス症やマイコプラズマ・ジェニタリウム感染症が疑われる方

費用

自己負担額は、保険適用でおよそ2000円~3000円程度(3割負担の場合)となります。

治療

治療について、トリコモナス症、マイコプラズマ・ジェニタリウム感染症の診断がついた場合には、保険診療で治療ができます。しかしマイコプラズマ・ジェニタリウムの治療について、世界的に最も効果があるとされている抗生物質は、日本では保険適用となっていません。

この問題はまだ日本の保険制度が追いついておらず、今後改善が必要と考えられます。

これまでの自費診療での「マイコプラズマ検査」との違い

当院でこれまで行っていたマイコプラズマの検査は以下でした。

●自費検査のみ

●項目が、マイコプラズマ・ジェニタリウム、マイコプラズマ・ホミニス(Mycoplasma hominis)、ウレアプラズマ・パルバム(Ureaplasma parvum)、ウレアプラズマ・ウレアリティカム(Ureaplasma urealyticum)の4項目同時検査

今回保険適用で検査ができるようになったのはこのうち、「マイコプラズマ・ジェニタリウム」だけとなっています。

「マイコプラズマ・ジェニタリウム」以外を調べたい場合や、自覚症状のない方は、これまで通りの自費診療となります。

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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