- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
こんにちわ。KARADA内科クリニック院長の佐藤です。当院は都内で実際のHIV患者さんを診療する、東京都に指定された医療機関です。
今回は、HIVの曝露前予防であるPrEP(プレップ)を個人輸入する場合の注意点を解説いたします。
▼当院のPrEPの詳細はこちらからどうぞ
2022年9月現在、日本国内では薬事承認されておらず、値段の安いジェネリック薬で内服したい場合は、以下の通りとなります。
①ジェネリック薬を処方しているクリニックで処方してもらう
②個人輸入をして購入する
個人輸入で購入する場合、クリニックを介さない分、安く手に入れることができるのが最大のメリットだと思います。ただ、下記のような注意点がありますので、そこを十分に理解したうえで、ご判断していただくことをお勧めいたします。
日本で生活をしていて、「偽薬」つまり効果のないニセモノの薬の存在についてはあまり考えることはありませんが、海外においてはしばしば偽薬が問題になることがあります。実際抗HIV薬においても、偽薬が出回り、それが明るみになり大問題になったこともあります。
インターネットから個人輸入する場合は、「偽薬」を手にしてしまう可能性が大いに存在します。
当院のようなクリニックで購入する場合はその可能性が極めて低くなります。クリニックが輸入する際には、信頼のできるサプライヤを介して、厚生労働省の許可を得たものを仕入れています。
また、偽薬か本物の薬かを調べるために、定期的に成分調査を行い、ご提供しております。
PrEPは「ただ毎日薬を飲み続ければよい」というだけではありません。
まず、PrEP開始前に、「その時点でHIV感染症にかかっていないか」を調べることが必須条件になっています。
アメリカのCDCのガイドラインでも、ここはとても強く強調されており、「HIV検査をせずにPrEPを開始することは、あってはならない」とされています。
その理由として、もしHIV感染に気付かずPrEPを開始してしまった場合、その薬がHIVに対して効かないウイルス=耐性ウイルス、となってしまい、将来のHIV治療時に使用できなくなってしまうからです。
現在HIV感染症の治療に推奨されている薬剤の種類は、決して多くありません。その貴重な選択肢を消してしまうことになるので、必ずPrEP前にはHIV検査を行い、その時点での陰性を確認するようにしてください。
個人輸入を検討されている方も、必ず近くの保健所や、郵送検査などでHIV陰性を確認するようにしてください。
最近、PrEPを処方しているクリニックで、この確認をせずに処方をしているところもあるようです。安全を求めて医療機関でのPrEPを購入するのであれば、このようなところはガイドラインに従っていない証拠ですのでお気をつけください。
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CDCのガイドラインでは、定期的なHIV感染症を含めた、性感染症の検査を推奨しています。
また、薬の種類によっては、腎機能障害を起こすものもありますので、腎機能についても定期的な検査が必要です。
個人輸入の場合はこの検査ができませんので、気づかない間に腎機能障害を起こしてしまうことがあります。
上記の問題を解決するために、KARADA内科クリニックでは下記のようなサービスを提供しています。
こちらは個人輸入をしている方向けに、診察に加え、HIV、梅毒、B型肝炎、腎機能の検査を提供しています。
ー料金ー
5,500円(税込)
―検査内容―
HIV・梅毒・B型肝炎・腎機能のセット検査
※追加料金なしで当日結果が分かる迅速検査に切り替え可
※梅毒のみ、過去に感染した方は迅速不可
のど、尿or膣、肛門の3か所において、淋菌・クラミジアの検査を行います。自覚症状がないこともあるので、定期的な検査をお勧めいたします。
ー料金ー
4,400円(税込)
―検査内容―
淋菌・クラミジア検査
※尿or膣、のど、肛門の3か所から、最大3か所まで 同一料金で検査箇所をお選びいただけます。
現在個人輸入をされている方、もしくはこれからPrEP(プレップ)を始めようと考えられている方、KARADA内科クリニックは感染症専門医が気になる事項にお答えし、安心・安全にPrEP(プレップ)を内服できるようにサポートいたします。お気軽にご相談ください。
▼当院のPrEPの詳細はこちらからどうぞ