- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
性感染症は、内科医、産婦人科医あるいは泌尿器科医の中でも専門外で診療が困難とおっしゃる先生も多いでしょうし、性感染症の診療経験が十分にある先生ばかりではないと言えると思います。
私も内科医として病院勤務あるいは北海道の地域医療に従事している際にはほとんど診療する機会がありませんでした。
現状では、医師の中でも性感染症を実際に診療している人には限りがあると言えるでしょう。その理由を3点挙げてみたいと思います。
性感染症の代表的な症状が性器の症状です。もちろん他にも皮膚の症状や発熱やのどの痛みなどが生じることもありますが、尿道炎や陰部潰瘍という症状が主となるため、性器に関連する診療科を受診することが必然的に多くなるでしょう。
内科を受診することはなく、ましてや感染症内科が地域のクリニックとして存在することもほとんどないために、産婦人科や泌尿器科を受診することが多いと思われます。自費診療のみを実践している性病科などを受診されることもあるかもしれません。
ただし、泌尿器科や産婦人科の先生も、実際には癌診療をメインに診療に従事されている方もおり、感染症診療をあまり診療されてらっしゃらないこともあります。
そのため、医師の中でも、診療科あるいはその医師の専門性によっては、性感染症の診療経験が十分にあるとは言い難いです。私見にはなりますが、一般内科医が実際に性感染症を診療する機会は本当に多くありません。
一般的に、都市部・人との接触が多い地域に性感染症は多いと言われております。具体的に梅毒の発生者数を見てみましょう。下記の表は、梅毒の感染者数の発症者を各都道府県別に示したものになります。
明らかに梅毒をはじめ性感染症の患者さんに出会う機会が地域毎で、明らかに異なると言えるでしょう。私たちKARADA内科クリニック(五反田・渋谷)では年間性感染症を保険診療として数多くの件数を診療しており、十分な経験と根拠に基づく診療をみなさまに提供することができると思います。
3点目は、東京都や大阪府といった都市部の中でも、おそらく渋谷あるいは五反田という括りだけではなく、さらに実際に性感染症の悩みを相談するために受診されるクリニックは限定されているのだと思います。
私が東京医療センター(駒沢)の内科部門に所属していた時には、ほとんどこれらの感染症に遭遇することはありませんでした。
ここで性感染症のここ10年の推移をクラミジアを例として見てみましょう。
性器クラミジアの報告数はこの10年ほぼ一定の報告数です。
KARADA内科クリニックは感染症内科を標榜する地域のクリニックですが、クラミジアの患者さんに遭遇しない日は開院後一度もありません。ただし、他のクリニックではほぼ出会う事はないでしょう。
同じ東京という診療圏でありながら、地域の中でも性感染症を相談するクリニックは限定されているのかもしれません。
これは私の推測ですが、今や患者さんも(この記事をご覧になっている通り)本当によく調べてから、医療機関を受診なさっていると思います。実際に、診療をしていて、病気のことをよく把握、あるいは、鑑別されていらっしゃる方もいらっしゃいます。
それによって、性感染症はやはり専門的かつ経験値の多い医師のもとにみなさま集まっているのかもしれません。あるいは、かかりつけ医には相談しにくいデリケートな内容も含まれるとも考えられ受診を控えているのかもしれません。
以上のことから、私たちKARADA内科クリニックでは、必要十分な問診と診察、検査と治療を一貫して感染症専門医が行っております。
当然プラバシーにも十分に配慮して診療を進めてまいります。また、保険診療としてできる範囲の診療(症状のある患者さん)を行いながら、必要であれば自費診療(症状が一切ないor自費診療を希望される方)も併用しながら、性感染症と向き合っております。遠慮なく、性感染症に関して相談していただければ幸いです。
もちろん、皆、内科医でもあります、高血圧や糖尿病で通院中の患者様も、あるいは、性感染症診療で受診中の方の高血圧、糖尿病、高脂血症に関する相談もお受けしております。性感染症を含めて、地域に、渋谷・五反田に根ざした内科医として、皆様の健康をサポートできればと思っております。