マイコプラズマ・ウレアプラズマを詳しく解説│KARADA内科クリニック

公開:2020.01.15 /
更新:2022.12.28
医療情報

マイコプラズマ・ウレアプラズマを詳しく解説│KARADA内科クリニック

性感染症(性病)の中で、「淋菌(淋病)」や「クラミジア」は、聞きなれた病名かもしれませんが、「マイコプラズマ」や「ウレアプラズマ」はあまり聞いたことがないかもしれません。

本日はこの2つについて解説したいと思います。

 

マイコプラズマ・ウレアプラズマの基本的な解説

 

まず、名前についてですが、マイコプラズマ、ウレアプラズマともにそれぞれ2種類ずつに分かれます。

「マイコプラズマ・ジェニタリウム」、「マイコプラズマ・ホミニス」と「ウレアプラズマ・ウレアティカム」、「ウレアプラズマ・パルバム」の4種類です。

苗字と名前、と考えて頂ければよいと思います。

「磯野・波平」のように、「マイコプラズマ家のジェニタリウム」といった具合です。

性病としての尿道炎のうち、淋菌性とクラミジア性で約60%を占め、残りの40%は「その他」に分類されます。

このその他のかなり大きい割合を占めているのが、マイコプラズマとウレアプラズマです。

 

症状と感染経路

 

マイコプラズマ・ウレアプラズマの病原性や、引き起こす症状は、クラミジアとほぼ同じで、症状だけで区別はつきません。また感染経路もクラミジアと同じですので、膣性交だけでなく、キスやフェラチオ、クンニリングスなどのオーラルセックスでも感染するリスクがあります。

淋菌やクラミジアは尿道や腟、のどに感染して様々な症状を引き起こします。

例えば、クラミジアがのどに感染したら「クラミジア咽頭炎(咽頭クラミジア)」、淋菌が尿道に感染したら「淋菌性尿道炎」という状態になります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマも淋菌・クラミジアと同様に、尿道や腟、のどなどに感染し、「マイコプラズマ尿道炎」「マイコプラズマ腟炎」「マイコプラズマ咽頭炎(咽頭マイコプラズマ)」、「ウレアプラズマ尿道炎」「ウレアプラズマ腟炎」「ウレアプラズマ咽頭炎(咽頭ウレアプラズマ)」といった状態になります。

 

なぜ保険適用できないのか?

 

しかし、なぜ淋菌やクラミジアに比べ、あまりその存在を知られてないのでしょうか。

その理由は「保険で検査できないから」ということだと思います。

この検査は「保険適応外」の検査であり、他のものと違い、自費診療でしか検査・治療ができないのです。

なぜそのような事になっているかといいますと、マイコプラズマ・ウレアプラズマが尿道炎の原因になる、とわかってきたのが比較的最近のことで、まだ国内における充分な疫学(どのくらい患者数がいるか、など)や感染率などがわかっていないためです。

今後徐々にその病態などがわかってくれば、保険で検査・治療ができる日が来るかもしれません。

しかし、その日が来るまで待つ、というのんきなことは言ってられません。「クラミジアとほとんど一緒」な「マイコプラズマ・ウレアプラズマ」ですから、不妊症の原因にもなりますし、セックスによってほかの人に感染させてしまうリスクもあります。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を受けた方が良い方は、このような方です。

  • 淋菌、クラミジアは陰性だったのに症状(排尿時痛やのどの違和感など)が続く
  • 風邪でもないのにのどが痛みや違和感があり、病院で検査をしたけど原因不明もしくは治らない
  • 不妊症の原因がわからない
  • 新しいパートナーができたので、一度しっかり検査をしておきたい
  • 過去に淋菌やクラミジアなどの他の性病にかかったことがある

などです。当てはまる方は一度ご相談ください。

 

費用と検査方法

 

KARADA内科クリニックでは、「マイコプラズマ・ジェニタリウム」、「マイコプラズマ・ホミニス」、「ウレアプラズマ・ウレアティカム」、「ウレアプラズマ・パルバム」の4種類をまとめて検査することが可能です。尿・腟・のどの検査ができます。4種類検査を行い、費用は12,000円(税別)となります。

また、マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療は、なかなか難しいというのが現状です。

理由としては、そもそも抗生物質が効きにくいことに加え、抗生物質が効きにくい種類が増えてきていることがあげられます。

当院では、感染症専門医による、一人一人にあい、またそれぞれの菌種にあった抗生物質を選び処方いたします。それにより、抗生物質をしっかり忘れずに内服していただければ、ほぼ治療失敗は経験しません。

マイコプラズマ・ウレアプラズマのことは品川区五反田のKARADA内科クリニックへご相談ください。

五反田駅から徒歩1分ですので、品川駅・目黒駅・新橋駅・新宿駅・渋谷駅など山手線の方もご利用ください。

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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