- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
KARADA内科クリニックは自立支援医療機関(免疫)であり、HIV患者の治療診察を行っています。当院の佐藤昭裕院長がHIVの注射治療について解説いたします。
これまでHIV感染症の治療は、飲み薬だけでした。
多くのHIV感染症の患者さんは、1日1回~2回毎日かかさず薬を飲み続ければなりませんでした。もし飲み忘れの頻度が増えてしまうと、その薬に効かない耐性ウイルスが出現してしまい、その薬が使えなくてえしまうというリスクがありました。
また、「症状もないのに、毎日薬を忘れずに飲む」ということは飲み忘れの観点からも、また精神的な面からもなかなかハードルが高い治療法だったと言えます。 それが今回、「1か月に1回だけ注射」、もしくは「2か月に1回だけ注射」をすれば、毎日内服をする必要のない、新しい治療薬が日本でも使用できるようになりました。
海外ではすでにこの治療法が始まっています。 「ボカブリア®(カボテグラビル)」という薬と、「リカムビス®(リルピビリン)」という薬です。この2種類の薬をおしりに1か月毎もしくは2か月ごとに注射をします。
お尻に筋肉注射。2種類の薬を投与するため、2か所に注射します。
「1か月に1回だけ注射」、もしくは「2か月に1回だけ注射」となる前に、1か月間飲み薬を飲む必要があります。
1か月に1回注射の方は、1か月間飲み薬を飲み、その最終日に注射をします。その後は1か月間隔で注射を行っていきます。つまり内服終了後から毎月注射が必要です。
2か月に1回注射の方は、1か月間飲み薬を飲み、その最終日に注射をします。その1か月後にまた注射を行い、そのあとは2か月ごとに注射を行っていきます。つまり内服終了後1回注射を行い、そのあとは1か月後に注射が必要なものの、そのが2か月毎でOKになるということです。
また、2回目以降の注射治療は、投与予定日の前後7日以内に行う必要があります。
最も多いのは注射をうった部位の反応で、痛みや腫れがほとんどであったということです。今後日本で使用が進み、新たなデータ等も出てくるものと考えられます。
HIV感染症治療の新たな選択肢が登場しました。これまでの飲み薬の治療法に苦労されていない方や、習慣化され飲み忘れのほぼない方にとっては、これまで通りの内服での治療を継続希望される方もいらっしゃると思います。それとは反対に、飲み忘れが多かったり、毎日飲むことが苦痛に感じていた方にとっては、かなりインパクトのある治療法だと思います。
主治医とよく相談し、内服薬のままで行くのか、注射に切り替えるのか話し合ってみてください。
KARADA内科クリニックでも、ご希望の方がいらっしゃったら治療を開始していく予定です。
当院は五反田と渋谷にあり、両院とも駅から1分程度の位置にあります。
<診療時間>
五反田院(休診日:日曜、祝日):
終日:10時~13時、15時~19時
渋谷院(休診日:祝日):
月~金:10時~13時、15時~19時
土日:9時~12時、13時30分~16時30分
HIV治療中の方で、土日診療希望の方や、夜間診療希望の方は、当院への転医もご相談受けつけております。また、転居や転勤の際にも、是非ご相談ください。