- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
性感染症(性病)の中で、「淋菌(淋病)」や「クラミジア」は、聞きなれた病名かもしれませんが、「マイコプラズマ」や「ウレアプラズマ」はあまり聞いたことがないかもしれません。
本日はこの2つについて解説したいと思います。
まず、名前についてですが、マイコプラズマ、ウレアプラズマともにそれぞれ2種類ずつに分かれます。
「マイコプラズマ・ジェニタリウム」、「マイコプラズマ・ホミニス」と「ウレアプラズマ・ウレアティカム」、「ウレアプラズマ・パルバム」の4種類です。
苗字と名前、と考えて頂ければよいと思います。
「磯野・波平」のように、「マイコプラズマ家のジェニタリウム」といった具合です。
性病としての尿道炎のうち、淋菌性とクラミジア性で約60%を占め、残りの40%は「その他」に分類されます。
このその他のかなり大きい割合を占めているのが、マイコプラズマとウレアプラズマです。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの病原性や、引き起こす症状は、クラミジアとほぼ同じで、症状だけで区別はつきません。また感染経路もクラミジアと同じですので、膣性交だけでなく、キスやフェラチオ、クンニリングスなどのオーラルセックスでも感染するリスクがあります。
淋菌やクラミジアは尿道や腟、のどに感染して様々な症状を引き起こします。
例えば、クラミジアがのどに感染したら「クラミジア咽頭炎(咽頭クラミジア)」、淋菌が尿道に感染したら「淋菌性尿道炎」という状態になります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマも淋菌・クラミジアと同様に、尿道や腟、のどなどに感染し、「マイコプラズマ尿道炎」「マイコプラズマ腟炎」「マイコプラズマ咽頭炎(咽頭マイコプラズマ)」、「ウレアプラズマ尿道炎」「ウレアプラズマ腟炎」「ウレアプラズマ咽頭炎(咽頭ウレアプラズマ)」といった状態になります。
しかし、なぜ淋菌やクラミジアに比べ、あまりその存在を知られてないのでしょうか。
その理由は「保険で検査できないから」ということだと思います。
この検査は「保険適応外」の検査であり、他のものと違い、自費診療でしか検査・治療ができないのです。
なぜそのような事になっているかといいますと、マイコプラズマ・ウレアプラズマが尿道炎の原因になる、とわかってきたのが比較的最近のことで、まだ国内における充分な疫学(どのくらい患者数がいるか、など)や感染率などがわかっていないためです。
今後徐々にその病態などがわかってくれば、保険で検査・治療ができる日が来るかもしれません。
しかし、その日が来るまで待つ、というのんきなことは言ってられません。「クラミジアとほとんど一緒」な「マイコプラズマ・ウレアプラズマ」ですから、不妊症の原因にもなりますし、セックスによってほかの人に感染させてしまうリスクもあります。
マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査を受けた方が良い方は、このような方です。
などです。当てはまる方は一度ご相談ください。
KARADA内科クリニックでは、「マイコプラズマ・ジェニタリウム」、「マイコプラズマ・ホミニス」、「ウレアプラズマ・ウレアティカム」、「ウレアプラズマ・パルバム」の4種類をまとめて検査することが可能です。尿・腟・のどの検査ができます。4種類検査を行い、費用は12,000円(税別)となります。
また、マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療は、なかなか難しいというのが現状です。
理由としては、そもそも抗生物質が効きにくいことに加え、抗生物質が効きにくい種類が増えてきていることがあげられます。
当院では、感染症専門医による、一人一人にあい、またそれぞれの菌種にあった抗生物質を選び処方いたします。それにより、抗生物質をしっかり忘れずに内服していただければ、ほぼ治療失敗は経験しません。
マイコプラズマ・ウレアプラズマのことは品川区五反田のKARADA内科クリニックへご相談ください。
五反田駅から徒歩1分ですので、品川駅・目黒駅・新橋駅・新宿駅・渋谷駅など山手線の方もご利用ください。