性病検査・治療の病院やクリニックを選ぶ大事なポイント

公開:2021.11.17 /
更新:2022.12.28
医療情報

性病検査・治療の病院やクリニックを選ぶ大事なポイント

KARADA内科クリニック事務長の伊藤です。

病院(クリニック)は普段めったに行く場所ではないので、病気になった時に困る方が多いと思います。

その中でも、性病かな?と思ったときに、どこの病院(クリニック)で検査をしたり治療をすれば良いのか非常に難しい選択だと思います。

ここでは選ぶポイントをいくつかご紹介させて頂きます。

 

保険診療を扱っているかどうか?

 

最重要ポイントです。

日本では、何か症状があれば保険診療で検査や治療ができます。そのメリットはずばり安い事です。ご本人の負担は3割以内の金額負担で済み、残りを国が負担してくれます。

例えば、性器がかゆい・膿が出る・性行為後に喉が痛い…など、どれも疑わしい病気に対しての検査や治療に保険診療が可能です。(最終的には医師の判断となる旨、ご了承ください。)

一方、症状がない病気も不安なのでついでに検査…となると、それは自費診療となります。健康診断が保険適用にならないのと同じで、これが日本の医療制度です。

ただし、症状があるものを保険適用で、症状はないけど不安な病気があるのでそれは自費で…といった併用が可能です。
結果、全てを自費診療で行うよりもお安くすみます。

 

自費専門と保険診療も行う病院(クリニック)は何が違うの?

 

これにはいくつかのポイントがあると思います。

保険診療には高度な医療知識が必要

 

保険診療を行った場合、その内容に関して国から「その検査と治療は本当に必要なんですか?」と問い合わせが来る場合がよくあります。

なぜなら、日本の医療費はひっ迫しており、7割分を負担する国としては不必要な検査や治療に極力予算を割きたく無いからです。

保険診療は、国が認めた本当に必要な医療しか提供ができず、また専門的な説明が国に対しても必要となりますので、性感染症の専門家でないと対応しきれません。

当院は保険適用の診療を行っており、必要な検査と治療を専門家の知識をもって行っております。ご安心ください。

 

自費診療だから高度な医療が提供できる訳ではない

 

一部、保険では認められていない高度な治療が自費診療だと行えると宣伝される病院(クリニック)もありますが、そのような事はありません。

専門家から見れば、必要な治療は保険で安く行えます。むしろ、自費診療の病院(クリニック)は提供できる検査や治療の選択肢が少なく、幅広い医療を提供できないリスクがあります。

治療を例にご説明します。

保険適用の場合、処方箋を患者さんに渡し、調剤薬局で薬に引き換えてもらいます。薬局ですから薬の種類がたくさんあります。つまり、患者さんに合わせた多様なお薬を提供できます。

自費診療の病院(クリニック)の場合、薬も自分たちのクリニックから販売する事が多数です。自分たちで仕入れている事から、品揃えが限られています。そうするとどのような問題が起きるでしょうか?

良くある例として、用意している薬で治療に失敗し、普段扱っていない薬を使用する必要のある時に対応仕切れず、当院に紹介されてくるケースです。

ただし、日本の制度が追いついておらず、感染症の専門の医師が明らかに保険での診療が必要だと考えている病気に関して保険が通らない(通りづらい)ものがあるのも事実です。代表的な性病は、HIVとマイコプラズマ・ウレアプラズマです。

そのような事を総合的に考えますと、自費も保険も扱うからこそ、患者さんにとって最良の選択ができると私は考えます。

 

HIV(エイズ)の検査だけでなく、HIVの治療も行っている病院(クリニック)か?

 

HIVの検査は多くの病院(クリニック)が自費診療で行っておりますが、治療までを行っている病院(クリニック)は非常に少ないです。

HIVの検査だけを行うのと、HIVの治療までを行うには専門性に大きな差が出ます。実際にHIVの治療を行っており、多くの患者さんを診ているからこそ知りえる知識と判断がそこには存在します。

HIV(エイズ)は多くの患者さんがとても気にされる病気だと思います。万が一陽性だった時のスムーズな治療への移行や、検査に気を付けるポイントがありますので、是非当院のようなHIV治療クリニックを選択肢として考えらる事をおススメいたします。

なお五反田院はHIVの患者を治療しており、渋谷院は開院後間もないため、現在申請認可を待っている状況です。ただし、渋谷院もHIV治療の経験を多く積んだ医師が多数在籍しておりますのでご安心ください。

 

家族にバレたくない

 

よくある話です。保険証を使うと、年に一度自宅に保険証の代表者宛に「診療費のお知らせ」という形で通知がご自宅に届く事があると思います。

ここには、診療内容の記載はありませんが、KARADA内科クリニックを受診した記載は載ります。その通知が御家族内で共有されてしまう可能性はもちろん否定できないかと思います。
しかし、KARADA内科クリニックの受診=性感染症診療を受けた想起されることはむしろ少ないのではないかと思います。

詳細はこちらをご確認ください。

実際当院では、通常の一般内科診療も日々おこなっており、日常的に風邪・花粉症・胃腸炎・高血圧・糖尿病・便秘・睡眠障害など様々な内科的な問題を抱えた方が受診されておりますのでご安心ください。

以上、医療業界に入って間もない私が一般の患者さんの目線から選ぶべき性病のクリニックのポイントをご紹介させて頂きました。

KARADA内科クリニックは感染症専門医が多数在籍し、平日19時まで診療をしており、土日も診療可能です。
渋谷院は渋谷スクランブル交差点目の前(JRハチ公口徒歩2分)、五反田院はJR五反田駅徒歩1分、品川駅・大崎駅からもアクセス良好です。宜しければご受診ください。

 

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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