セックス中にできる性病予防

公開:2019.12.27 医療情報

セックス中にできる性病予防

「予防と言えばコンドーム!」という人が多いと思いますが、
実はコンドームだけではありません。
他にもたくさんできることがあります。

性病の予防は、①SEXの前、②SEX中、③SEX後に分けることが出来ます。

SEX前の記事はこちら

SEX後の記事はこちら

 

ここでは、SEX中にできる性病予防についてお話をします。

 

男性コンドームの使用

日本で販売されているコンドームには
ラテックス製とポリウレタン製があり、
どちらも効果に差はありません。

装着時期:膣・肛門に挿入する場合だけでなく、
オーラルセックス(フェラチオ)の時も装着すべきです。
挿入時より前から装着するようにしましょう。

正しい装着法:

1.コンドームの使用期限が切れていないか確認する
2.熱や摩擦があるところには保存しない
3.爪で傷つけてしまうことがないように、爪は短くしておく
4.コンドーム先端の精液溜まりを軽くつまみ空気を抜く
5.勃起したらすぐにペニスにかぶせる
6.ペニスの根本にたるんだ皮膚が残らないようにしっかり被せる

脱落防止:装着したコンドームがセックスの最中にとれてしまわないように、
ペニスの根本でしっかりと保持するようにしましょう。

精後もペニスが小さくなってしまう前に、
速やかに陰茎の根本で保持して抜去するようにしましょう。

潤滑剤(ローション)の使用

ローションと呼ばれるもので、
膣や肛門への挿入時に抵抗を減らすために利用します。
円滑に挿入ができるようになるため、
挿入される側の痛みを減らすだけでなく、
抵抗が減ることから粘膜が切れてしまったり、
出血してしまうリスクを減少させます。
そのことから性病にかかるリスクも減らすことができます。

また、水ベースの潤滑剤に比べ、
オイル(ベビーオイルやラブオイル)などを潤滑剤として使用すると、
コンドームが破けてしまいますので、使用は避けるべきです。

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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