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HIV(エイズ)に感染したかも?と不安な時の予防と検査

今このページをお読み頂いている方はとても不安なお気持ちだと思います。

自分がHIVにかかってしまったかも、と思われている方には様々な理由があると思います。

セックスの後に相手がHIV感染症にかかっていることがわかった」、「相手がとても遊んでいる人だと後からわかった」、「お酒を飲んでいて、いつもならしないことをしてしまった」、などでしょうか。

いずれにせよ、とても心配で夜もよく寝ることができない状態ではないでしょうか。当院では曝露後予防内服(PEP)の処方も行っており、心配な行為から72時間以内に抗HIV薬を内服すれば、99%以上感染リスクを下げる治療法もありますので、是非ご相談ください。

KARADA内科クリニックでは、実際にHIVになってしまわれた患者さんの治療も日々行っており、感染症専門医でもある佐藤昭裕総院長がHIV(エイズ)に関して解説させて頂きます。


HIVとエイズの違いとは?

HIV感染症は、「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)」が体内に入り込んだ状態のことをいいます。

それに対し「エイズ」とは、「HIV感染症の人がある病気になった状態」のことをいいます。「ある病気」とは23のエイズ指標疾患と言われるもので、免疫が下がることによって、普通はかからない病気のことです。


緊急HIV予防薬PEPとは?

適切な予防なしに性行為を行ってしまった後などに、抗HIV薬を内服してHIV感染を予防する方法です。
どういう方が曝露後予防をするかというと、「セックスのあとに相手がHIV感染症と判明した」「レイプ被害者(女性でも男性でも)」があげられます。

 

PEP療法の対象となる方
  1. 性行為の後に、相手がHIV感染症と判明した
  2. コンドームが性行為中に外れてしまった
  3. お酒に酔って、知らない人と性行為をしてしまった
  4. レイプ被害にあってしまった
  5. 医療従事者で針刺し事故を起こしてしまった
    など

 

性行為別のHIV感染リスクの高い順番
  1. アナルセックス(受け手側)
  2. アナルセックス(挿入側)
  3. 腟性交(女性)
  4. 腟性交(男性)
  5. オーラルセックス

 

PEP療法の内容

  1. 抗HIV薬を30日間内服する
  2. セックス後なるべく早め(72時間以内)に内服する (72時間を過ぎていても内服したほうが良い)
  3. 内服開始前にHIV、梅毒、B型・C型肝炎の検査を行う
  4. 自費診療であり、保険診療は不可

 

詳細は以下のバナーをクリックし、別ページを参照ください。

▼HIV予防薬の詳細はこちら▼


HIVの感染確率は?


さて、実際にHIVに感染するリスクはどれくらいあるのでしょうか?

まず、どのように感染するか?ですが、簡単に言うと「HIVが含まれる体液を舐めたり、粘膜同士が接触したら」となります。HIV感染症にかかっている方(未治療の方)で、HIVが存在する可能性があるのは、血液、精液です。汗や唾液には含まれません。

  1. 血液から感染の例
    ・相手の血液が目や亀頭・膣などの性器にかかってしまった。自身の手に傷などがあり、そこにかかってしまった。
    ・コンドームを使用しない性行為中に、肛門性交(アナルセックス)で肛門が切れて出血した
    ・医療従事者で針刺し事故をしてしまった
  2. 精液から感染
    ・相手の精液が目や亀頭・膣などの性器に触れた。自身の手に傷などがあり、そこにかかってしまった。
    ・コンドームを使用しないセックスで、相手の精液が口や亀頭や腟などの粘膜に触れた
    ・精液を飲んだ

このような状況下でHIVに感染するリスクがあります。


それでは、血液や精液に1回曝露すると、何パーセントくらいで感染が成立するのでしょうか?

「0.3%」

というデータがあります。

曝露1回あたりの感染リスクはHIV感染症が0.3%、C型肝炎が2%、B型肝炎が30-5-%というものです。「以外に少ない」と思われるかもしれません。

行為によって変わってくるリスク


また、行為によってもそのリスクが変わってくるという報告もあります。


これによると、アナルセックスの受け手側で1.38%と最も高くなっています。つまり男性でも女性でも、「アナルセックスの受け手側」の感染リスクが最も高い、と言えます。また、肛門性交でも膣性交でも、精液が体内に滞留することにより体内へ吸収されやすくなるため、精液を体内にだすこと(いわゆる中だし)は感染リスクが高くなります。

これらの数値をみると、「感染リスクは高くない」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。オーラルセックスしか人生でしたことがない、という方で陽性が判明した方もいらっしゃいます。また、他の性感染症があると、その感染リスクが数倍上がるというデータがあります。

これによると、他の性感染症がある場合に、約2~17倍もHIV感染のリスクが上がってしまうことが示唆されています。理由は、ヘルペスや梅毒などは、皮膚に傷ができるため(目に見えないものも含め)、そこから血液や精液が侵入してしまうからです。

これらのことから、「HIV感染症にならない」ためには、「他の性感染症にならない」ことが重要であることがわかります。性感染症は自覚症状がまったくでないものがあります。個人差もあるので、一般的に激烈な痛みがでると言われる淋菌感染症(淋病)でも、一切症状がない方もいるくらいです。


HIVの検査はいつ受けるべき?

 

では、いつ検査を受けたらよいのでしょうか?

当院で実施しているHIV検査は3種類あります。

①迅速HIV検査(即日検査):6,600円

第4世代抗原抗体検査と言われるもので、30分程度で結果が判明します。
心配な行為があってから、2か月たってからの検査をお勧めいたします。

②通常HIV検査:3,300円

第4世代抗原抗体検査と言われるもので、中2営業日程度で結果が判明します。
心配な行為があってから、3~4週間程度たってからの検査をお勧めいたします。

③HIV NAT検査:13,200円

結果は約1週間後に判明いたします。
心配な行為があってから、2週間程度たってからの検査をお勧めいたします。
この検査が感染機会から最も早く受けられる検査です。


HIV検査で陽性となってしまったら?

こちらをお読みください。どのような精密検査や治療、福祉が受けられるのかを解説しています。


当院は実際にHIV感染者の治療も行っている医療機関です。HIV診療の経験が豊富な医師が、HIV感染リスクのお悩みや検査などに対応させていただきますので、お気軽にご相談ください。

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KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 -著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

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