【続】咽頭淋菌・クラミジアはリステリンで予防?喉(のど)の性病の話

公開:2021.04.17 /
更新:2022.12.28
医療情報

【続】咽頭淋菌・クラミジアはリステリンで予防?喉(のど)の性病の話

以前、「咽頭淋菌・クラミジアはリステリンで予防?喉(のど)の性病の話」

というブログを書きました。

内容としては「咽頭淋菌に対し、リステリンは効果があるかもしれない」という論文をご紹介いたしました。

性感染症が抗菌薬ではなく、うがい薬で予防できるかも、というのは性風俗業で働かれている方にとっては、非常に明るい話題でした。

しかし、今回全く逆の論文が2021年3月にでてしまいました。

Lancet Infectious Diseasesという雑誌に掲載された””Antibacterial mouthwash to prevent sexually transmitted infections in men who have sex with men taking HIV pre-exposure prophylaxis (PReGo): a randomised,placebo-controlled, crossover trial”” という論文です。

PrEP:プレップ(HIV感染症に対する曝露前予防方法)中のMSM(男性と性行為がある男性)の方々に調査を行い、リステリン(ミント味)を、毎日また性行為の前後に使用した群と使用しなった群を比べたところ、明らかな予防効果はなかった、ということです。

リステリンなどのマウスウォッシュは、口臭を防ぐ効果などはありますが、性行為感染症予防には効果がない、ということがわかりました。

残念な結果にはなりましたが、HIV感染症予防にはPrEPという効果がしっかり確認されている方法があります。コンドームの使用に加え、性活動が活発な方はぜひ一度ご検討してみてください。

プレップの効果に関してのブログはこちら

 

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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