「予防と言えばコンドーム!」という人が多いと思いますが、
実はコンドームだけではありません。
他にもたくさんできることがあります。
性病の予防は、①SEXの前、②SEX中、③SEX後に分けることが出来ます。
ここでは、SEX前にできる性病予防についてお話をします。
1.ワクチン(予防接種)
B型肝炎はB型肝炎ウイルスによって引き起こされる病気です。
アジアを中心にキャリアと言われるウイルスを体内に持っている人や、
B型肝炎にかかっている人と粘膜と粘膜が
接触するSEX(膣・アナルセックス、フェラチオなど)をしたときに
感染することがあります。
慢性B型肝炎と言って、肝臓内にずっと潜んでしまうタイプになってしまうと、
後に肝硬変、肝細胞がんとなってしまうことがあります。
そのため、「癌を予防できるワクチン」ともいうことができます。
事前にワクチンを接種することで予防ができます。
A型肝炎はA型肝炎ウイルスによって引き起こされる病気です。
A型肝炎にかかっている人の便中に存在するので、
アナルセックス、リミングなどをしたときに感染することがあります。
事前にワクチンを接種することで予防ができます。
●HPV(Human Papiloma Virus)ワクチン
男女の尖圭コンジローマや肛門癌、
女性の子宮頸癌などの原因になります。
HPVをもっている人と粘膜と粘膜が
接触するSEX(膣・アナルセックスなど)をしたときに感染することがあります。
事前にワクチンを接種することで予防ができます。
なお、当院の内科のHPにワクチンの情報を掲載しています。
宜しければ参照にしてください。
https://karada-naika.com/medical/vaccine/ (外部サイトに移動します)
2.特定のパートナーとのみセックスをする
セックスをする相手が増えれば増えるほど、
性病にかかってしまうリスクは増えます。
新しいパートナーが出来た際には、
「カップル検査」として二人で性病の検査を行い、
性病がないことを確認するのが望ましいと思います。
性病は不妊症の原因となることもあり、
二人の将来設計にかかわることです。
3.ペニスのcircumcise(割礼)
宗教によっては新生児の時に割礼といって、
ペニスの皮(包皮)をカットします。
成人男性の包茎(勃起してもペニスの皮がかぶってしまっている状態)に対し
環状包皮切除術(包茎手術)をすることにより、
性病にかかるリスクを下げられることが分かってきています。
4.予防内服(PrEP・プレップ)
1種類のHIV治療薬を毎日飲むことで、
HIV感染症にかかるリスクを下げることが出来ます。

佐藤 昭裕

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