A型肝炎ウイルスが感染することにより起こる感染症です
急性の肝障害が起こり、悪化すると入院が必要になってしまいます。感染者の便の中にウイルスが含まれ、手や肛門を介して感染します。ワクチンがあるので、予防をすることが可能です。
A型肝炎の症状
- 無症状
- 発熱、だるさ
- 目・顔が黄色い→黄疸
- おしっこが濃い→濃色尿
- 肝臓の数値が上がる(肝機能障害)
- 吐気、嘔吐
- 食欲低下
A型肝炎の詳細
- 感染経路
- 性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス、リミング)
- 潜伏期間
- 平均28日間(15‐50日間)
- 検査方法
-
採血(リスクのある行為から約2‐7日後に受けられます)
- 診断
-
IgM-HA抗体測定
A型肝炎の治療方法
自然に治るので、安静にする
治療後の経過
慢性化をすることはなく、感染したその時だけの症状で済みます。もし肝臓の障害が強くなっていた時には、自覚症状が良くなっていたとしても、採血を頻回に行い、肝機能の悪化がないか確かめます。
A型肝炎の予防法
アナルをなめない
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佐藤 昭裕
院長 : KARADA内科クリニック
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。
総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。
東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(20年7月15日発売予定)

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