マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ(M.genitalium、M.hominis)とウレアプラズマ(U.urealyticum、U.parvum)が感染することにより起こる性感染症です

感染しても大半の方が無症状または軽症にとどまるため、感染は拡大しやすいです。

男性の症状

  • おしっこをするときの痛み・違和感・かゆみ
  • 尿道から白い膿のようなものがでる
  • 睾丸の痛み、腫れ
  • なし

女性の症状

  • おりものの増加
  • 膣性交時痛
  • おしっこをするときの痛み・違和感・かゆみ
  • 発熱、下腹部痛、吐気、嘔吐
  • 発熱、右上腹部痛

男女共通の症状

  • なし

マイコプラズマ・ウレアプラズマの詳細

感染経路
性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)
潜伏期間
7-35日間
検査方法

男性:尿(感染の機会から24時間後に受けられます)
女性:膣ぬぐい液(感染の機会から24時間後に受けられます)

診断
  • 核酸増幅法
    ※保険収載されていない検査のため、自費検査を行っているクリニックでのみ検査可能です

マイコプラズマ・ウレアプラズマの治療方法

抗生物質の内服(7-10日間)

抗生物質に耐性を持っていることが多く、治療が困難なときが多い。

治療後の経過

治ったかの確認は2~4週間後に再検査を行います。
検査のタイミングが早いと、菌の死骸(死菌)の影響で、本当は治っているのに検査が陽性になってしまう(偽陽性)ことがあります。治療後にも症状が続く場合には、抗生物質の耐性菌による治療失敗や再感染、その他性感染症の合併が考えられますので、再度検査が必要です。

マイコプラズマ・ウレアプラズマの予防法

コンドーム(オーラルセックスの際も必要)

記事執筆者

KARADA内科クリニック 五反田

院長 佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。

総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。

東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

認定資格

  • 医学博士
  • 日本感染症学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定医
  • 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
  • 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
  • 日本エイズ学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 臨床研修指導医(厚生労働省)
  • 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)

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