トリコモナス(Trichomonas vaginalis)という原虫が引き起こす性病です
男性は通常何も症状がなく、女性も半分の人は症状がありません。症状のでる女性では膣に炎症を起こし(膣炎)、おりものが増えたり、腹痛が起こります。
女性の症状
- 無症状
- おりもの(帯下)の増加→トリコモナス膣炎
- 腹痛
- おしっこをするときの痛み・違和感→トリコモナス尿道炎
トリコモナスの詳細
- 感染経路
- 性行為(セックス、オーラルセックス、アナルセックス)
- 潜伏期間
- 5-28日間
- 検査方法
-
男性:尿
女性:尿、膣ぬぐい液
- 診断
-
- 顕微鏡でトリコモナスをみつけます
トリコモナスの治療方法
抗生物質の内服(10日間)もしくは膣錠
治療後の経過
治ったかの確認は2~4週間後に再検査を行います。
トリコモナスの予防法
コンドーム
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佐藤 昭裕
院長 : KARADA内科クリニック
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。
総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。性感染症(性病検査)も専門とする。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。
東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
-著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(20年7月15日発売予定)

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